今年の秋は気温が高い傾向ですが、ここ最近は朝夕が肌寒く感じられる季節となってきました。
鳴谷山の参道を登った所に咲くツワブキも黄色の花が咲き始めています。
ツワブキは、四季の最後を飾る花とも言われ、花色が少なくなるこの時期には貴重な花です。
ツワブキの花言葉に、「困難に負けない」という言葉がありますが、日当たりが悪く厳しい環境の中でも冬に向かって咲いていく様子が言葉の由来だそうです。
お釈迦様は、八十年の生涯の最後が近づいたとき、自らをより所として生きて行くことを「自灯明法灯明」として教えを説かれました。
お寺では、この「自灯明」の教えと、ツワブキの「花言葉」になぞらえて、ツワブキを「自灯明の花」として説かれることもあります。
鳴谷山の紅葉も進みつつありますが、参道脇のツワブキが暖かみのある色を添えてくれています。