雨が降らない日が続き、乾燥気味でしたが、ようやく雨が降りました。
山際の参道では、水仙の白い花が咲き始めています。鳴谷山に咲く水仙は、海沿いの水仙よりも開花が少し遅いようです。
明後日、二月十五日は「涅槃会」です。
当山においても、本堂の正面に向かって右側、東序(とうじょ)の室中(しっちゅう)と呼ばれる場所に、お釈迦さまの亡くなられた時の様子を描いた「涅槃図」と呼ばれる軸を掲げています。
「涅槃」の元々の意味は、煩悩の消えた状態、悟りのことで、お釈迦さまの死の安らぎの状態に重ねられています。
お釈迦さまは、インドの地で四十五年にわたり、人々に法を説き、多くの弟子を育てられ、八十歳のとき、いよいよ最後の時を迎えられたのでした。
沙羅双樹の下に横たわるお釈迦さまの周りには、多くの菩薩や弟子、多くの動物などが集まっています。
お釈迦さまのご命日である涅槃会の日には、お釈迦様のご遺徳をしのび、ご一緒に手を合わせていただけたらと思います。